車の運転中は油断する。うちの車は後ろのドアガラスにはスモークがかかっているけれど、前のドアガラスとフロントガラスにはスモークがかかっていないため、対向車からは私のしていることが丸見えだ。鼻がムズムズするからといってうっかり鼻に指でも突っ込んだ日には、すれ違った車の運転者が私を二度見することになる。おっさんとかおばさんならともかく、斎藤工似のイケメンにそんなことをされた日には、気まずすぎて穴掘ってその中に入って自分を埋めてしまいたくなるだろう。
でも車って言うのは完全個室でプライバシーが保たれなくてはならない場所ではないかとも思う。いっそのこと、プライバシー保護のためにみんな車の窓ガラスをマジック・ミラーにしたらどうだろうか。そうすれば運転中に鼻をほじろうが歯についた青のりを取ろうが、家にいる時と変わらないくらいのプライバシーを保つことができる。
だけど、実際に完全にプライバシーが保たれてしまったら、きっと緊張感がなくなって、事故率が高まるような気はする。それにみんなが車の窓ガラスをマジック・ミラーにするということは、こちらからも相手が見えなくなるということだ。それはつまり、対向車のイケメン探しもできなくなるということになる。そうなるとますます緊張感がなくなり事故につながるのではないだろうか。
そう考えるとやはり窓ガラスをマジック・ミラーにするのは、色々と問題が多そうだ。とりあえず私にできること、それは運転中に鼻に指を突っ込むことを自粛するのみだ。
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